パナソニック、携帯事業も売却検討 台湾端末メーカーなど候補
http://www.sankeibiz.jp/business/news/130319/bsb1303191017003-n1.htm
プラズマ含め整理加速
パナソニックが携帯電話事業の売却を検討していることが18日分かった。台湾の大手端末メーカーや半導体大手が候補に浮上。パナソニックは同事業の赤字体質を抜本的に改善するため、法人向けスマートフォン(高機能携帯電話)サービスの展開を並行して検討している。今後は金額などの条件面と収益改善のスピード感とを見極めながら、存続と売却の両面で事業を進める方針だ。
パナソニックはスマホについて、米マイクロソフトと提携し通信セキュリティーや頑丈さ、他の機器との連携性に優れた法人向け端末の事業化を検討している。早期に収支の好転が望めなければ、事業売却も選択肢に入れる大規模な改革に踏み切る。
すでに売却先として、世界シェアを伸ばす台湾の家電大手HTCや世界最大の半導体受託製造、TSMCなどが候補に挙がっているという。
ただ、事業売却では価格や雇用維持など、条件面での交渉も必要となる。折り合いが付かなければ、売却しない可能性もある。
パナソニックは策定中の平成25~27年度の中期経営計画で、同社の象徴だったプラズマテレビ事業からの撤退を決断するなど全社的に収益構造の転換を急いでいる。業績悪化の主因となった事業を整理し、構造改革の進捗(しんちょく)を明確にするのが狙いだ。
プラズマテレビパネルを製造する尼崎工場(兵庫県尼崎市)の縮小や、中国・上海の組立工場の停止で生産台数は絞られており、「プラズマテレビの終了は時間の問題」(同社関係者)だった。プラズマディスプレーは今後、電子黒板など業務用のニーズに特化する。
今後のテレビ事業として、パナソニックはプラズマの技術者を、液晶や有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレーにシフトし、製品化を急いでいる。液晶パネルを製造する姫路工場(兵庫県姫路市)に昨秋、有機ELディスプレーの試作ラインを設置した。同社の電子部品の研究所(京都市南区)から開発部隊を移し、研究開発体制を強化した。
有機ELテレビの製品化では、量産技術で連携するソニーに加え、官民ファンドの産業革新機構も出資した別会社を作る方向で調整している。パナソニックは投資負担を減らし、製品化のスピードを上げるなど、構造改革を全社に徹底する方針だ。
http://www.sankeibiz.jp/business/news/130319/bsb1303191017003-n1.htm
プラズマ含め整理加速
パナソニックが携帯電話事業の売却を検討していることが18日分かった。台湾の大手端末メーカーや半導体大手が候補に浮上。パナソニックは同事業の赤字体質を抜本的に改善するため、法人向けスマートフォン(高機能携帯電話)サービスの展開を並行して検討している。今後は金額などの条件面と収益改善のスピード感とを見極めながら、存続と売却の両面で事業を進める方針だ。
パナソニックはスマホについて、米マイクロソフトと提携し通信セキュリティーや頑丈さ、他の機器との連携性に優れた法人向け端末の事業化を検討している。早期に収支の好転が望めなければ、事業売却も選択肢に入れる大規模な改革に踏み切る。
すでに売却先として、世界シェアを伸ばす台湾の家電大手HTCや世界最大の半導体受託製造、TSMCなどが候補に挙がっているという。
ただ、事業売却では価格や雇用維持など、条件面での交渉も必要となる。折り合いが付かなければ、売却しない可能性もある。
パナソニックは策定中の平成25~27年度の中期経営計画で、同社の象徴だったプラズマテレビ事業からの撤退を決断するなど全社的に収益構造の転換を急いでいる。業績悪化の主因となった事業を整理し、構造改革の進捗(しんちょく)を明確にするのが狙いだ。
プラズマテレビパネルを製造する尼崎工場(兵庫県尼崎市)の縮小や、中国・上海の組立工場の停止で生産台数は絞られており、「プラズマテレビの終了は時間の問題」(同社関係者)だった。プラズマディスプレーは今後、電子黒板など業務用のニーズに特化する。
今後のテレビ事業として、パナソニックはプラズマの技術者を、液晶や有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレーにシフトし、製品化を急いでいる。液晶パネルを製造する姫路工場(兵庫県姫路市)に昨秋、有機ELディスプレーの試作ラインを設置した。同社の電子部品の研究所(京都市南区)から開発部隊を移し、研究開発体制を強化した。
有機ELテレビの製品化では、量産技術で連携するソニーに加え、官民ファンドの産業革新機構も出資した別会社を作る方向で調整している。パナソニックは投資負担を減らし、製品化のスピードを上げるなど、構造改革を全社に徹底する方針だ。