富士康发给夏普的一封未送达的“信件”

瞪谁谁怀孕

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2018-02-27
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[i=s] 本帖最后由 瞪谁谁怀孕 于 2013-7-22 10:16 编辑 [/i]

[backcolor=rgb(250, 250, 250)][font=Arial, Helvetica, sans-serif]富士康在日本设立的研究开发子公司,着手进行着显示屏的研究开发,公司名称为“富士康日本技研”,总裁由原夏普液晶生产技术开发本部长矢野耕三出任。[/font][/backcolor][backcolor=rgb(250, 250, 250)][font=Arial, Helvetica, sans-serif]原希望能强化与夏普的关系,却未能如愿[/font][/backcolor]

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[font=Meiryo, メイリオ, Verdana,]シャープへの届かぬ“想い”、鴻海の本音鴻海の研究開発子会社、シャープ出身社長が明かす裏側[/font]
[font=Meiryo, メイリオ, Verdana,][float=left]許斐 健太 :東洋経済 記者[/float]


[backcolor=rgb(206, 239, 245)]EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が今年5月、ディスプレーの研究開発(R&D)を手掛ける拠点として大阪に子会社を設立した。社名は「フォックスコン日本技研」。社長にはシャープで液晶生産技術開発本部長などを務めた矢野耕三氏、副社長には日立製作所出身の後藤順氏が就いた。今後、ディスプレーの日本人技術者を採用していく方針だ。[/backcolor][/font]
[backcolor=rgb(206, 239, 245)][size=0.9em]鴻海といえば、2012年3月にシャープと資本業務提携で合意。その後、シャープ子会社の堺工場に出資したが、株式取得価格などが折り合わず、シャープ本体への出資交渉は停滞したままだ。鴻海は傘下に台湾イノラックスを抱え、ディスプレー事業を手掛けるが、汎用品向けパネルが中心。フォックスコン日本法人設立により、高付加価値品も自社で内製化することで、シャープとの協同路線から独立路線へ舵を切るとの見方もある。そうなれば、シャープなど日本のディスプレーメーカーのライバルになるとも一部では指摘される。[/backcolor]
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フォックスコン日本法人設立の狙いは何か。改めて矢野社長、後藤副社長に聞いた。[/backcolor]

フォックスコン日本技研の矢野耕三社長


大きな目的はサムスンに勝つこと[p=null, 1, left]――フォックスコン日本技研を設立した経緯について教えてください。[/p][p=null, 1, left]矢野 そもそも、われわれの親会社である鴻海の大きな目的は、韓国サムスン電子に勝つことです。その目的に向けて、設備や材料で世界的な競争力がある日本メーカーとひざを突き合わせ、新しい製品を一緒に開発していきたい。ここを設立したのは、その橋頭堡とするためです。[/p][p=null, 1, left]主に開発するのはディスプレーです。ただし、そのための人材獲得もしますが、それがメインの目的ではありません。重視しているのは、材料メーカーや設備メーカーとの共同開発です。それに付随して人材獲得もしていきます。[/p]
[p=null, 1, left]――シャープとの協同路線から独立路線に舵を切ったという見方もあります。矢野 [/p][p=null, 1, left]確かに、シャープとの資本提携交渉がスムーズに進んでいたら、今回の日本法人設立の話はなかったかもしれません。仮に交渉がうまくいかなかったときに、補完する意味合いはあります。ただし、ディスプレー事業の内製化は、従来からの鴻海の方針です。鴻海はもともと、部品を外部から調達して組み立て、製品に仕上げることで成長してきました。ただし、成長にしたがって、部品をどんどん内製化してきたのです。鴻海のコスト競争力の源泉は、そうした部品の内製化にあります。今、内製化できていない唯一の大きな部品がディスプレーです。フォックスコンに本技研を設立することで、今後、傘下の台湾イノラックスの製品も含め、自社製品のラインナップを増やしていこうということです。
フォックスコン日本法人の後藤順副社長

――単独でディスプレー事業を手掛ければ、日本メーカーとは競合しませんか。[/p]
[p=null, 1, left]後藤 それはありません。というのも、日本企業は多くの分野で、すでに鴻海に製造委託しており、大きな枠組みでは鴻海のパートナーだからです。ディスプレーの日本メーカーには、ジャパンディスプレイ、パナソニック、シャープがいますが、そうした企業とはまず競合しません。たとえば携帯電話でいうと、われわれはODM(設計・製造の外部委託)を手掛けていますが、ほぼ中国やインドの企業向けです。それに比べ、日本企業は最先端のパネルに特化しています。市場が棲み分けられているのです。[/p][p=null, 1, left]「シャープとバッティング、まずありえない」――ただし、鴻海がアップル向けのディスプレーも手掛ければ、シャープの仕事を奪うことになりませんか。[/p][p=null, 1, left]後藤 そもそもアップルは1社のみからの購買はしません。基本は3カ国の企業からの購買です。したがって鴻海がアップルからディスプレーの仕事を請け負うようになっても、製造は台湾で行うため、仕事が減るのは台湾企業です。シャープとバッティングすることは、まずありません。[/p][p=null, 1, left]――そうなると今後、シャープとの資本提携交渉はどうなりますか。[/p][p=null, 1, left]矢野 私はまとまる可能性は、まだ残っていると思います。というのも、シャープと鴻海のこれからの成長戦略を考えたとき、2社が組むのが自然な流れだからです。シャープの事業で今後伸びる可能性があるのは、白物家電や複写機でしょう。いずれも新興国市場の攻略が不可欠です。鴻海の生産力や、部品の提供力を考えれば、その場面で十分に貢献できます。鴻海にしても、自社のパネル工場は、イノラックスの工場以外に一つしかありません。イノラックスは汎用品向けのパネルが中心であるため、シャープの亀山工場のパネルを使えると、互いにとっていいことです。[/p][p=null, 1, left]

――では、なぜ資本提携交渉はまとまらないのでしょうか。[/p][p=null, 1, left]矢野 やはり、お互いの文化のすれ違いが大きいのでしょう。特にシャープ側が台湾資本を入れることに、警戒が強いのかもしれません。本来は経営陣が社員に根回しして、誤解を解かなければいけませんが、そこが十分ではなかったのかもしれません。[/p]
[p=null, 1, left]シャープ出資の狙いは日本企業への愛着[/p]


[p=null, 1, left]
[/p][p=null, 1, left]フォックスコン日本技研の入るビル
――そもそも鴻海はなぜ、シャープに出資しようとしたのですか。狙いはシャープの技術なのですか。[/p][p=null, 1, left]後藤 そこは、根本的に誤解があります。今、冷静に考えて、ディスプレーはお金が儲かる事業ではありません。それなのに、なぜ鴻海がシャープと組もうとしたのか。もちろん、ディスプレー事業を手に入れたいというビジネスの目的もありますが、いちばんの理由は日本企業への愛着なんです。実際、郭台銘薫事長はシャープとの交渉中、社員に心構えとして言っていたのが、「共存共栄」という言葉でした。「われわれは仲間で、どちらかが上とか下ではない。日本は先生でおまえたちは生徒だ。謙虚な気持ちで交渉に当たれ」。そう社員に諭したんです。それがいちばんの心です。昨年秋も、鴻海は苦境に陥ったシャープを助けようと、実はアップル向けのシャープ部品の使用比率を上げたりしています。実は裏で手を回して助けていたのです。台湾人は、歴史的に日本人への愛着が大きいのです。東日本大震災のときの義捐金の大きさを見ても、それは分かります。だから鴻海はあくまで、シャープの自主性を尊重するというスタンスです。鴻海はそもそも、これまでM&Aをした企業で、社長を派遣したことはありません。経営はその会社に任せ、部品調達やコスト低減を手伝うのです。堺工場もそのやり方です。出資したから、取締役に人を入れるとかはしないし、そもそもそんな人材もいません。[/p]
[p=null, 1, left]「交渉の矢面には立たないが、サポートはする」――では矢野さんが社長に選ばれた理由は何でしょうか。[/p][p=null, 1, left]矢野 私はシャープにいたとき、1999年から2003年まで台湾で液晶新工場を立ち上げる仕事をしました。今回、私が社長に選ばれたのは、台湾で一緒に仕事した人が鴻海にいて、シャープの人間だから、架け橋になると思ってくれたのかもしれません。今後、交渉の矢面に立つつもりはありませんが、うまくいかない場合、サポートはするつもりです。[/p]
[p=null, 1, left]――シャープは、鴻海の宿敵であるサムスンと資本提携をしています。[/p][p=null, 1, left]矢野 今はサムスン向けの生産が多いから、シャープもサムスンは外せないでしょう。だから鴻海としても、資本提携したのはこちらが先なのにと、心外な部分もあると思います。ただし、今さらシャープがサムスンとの資本提携を解消できないので、今後は出資比率をサムスンと同じか、少し上くらいにして、鴻海向けのパネルを作るというのも、考えられる流れかもしれません。[/p]